現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)。源氏物語誕生の地として、大津では大きな盛り上がりをみせています。
その人気ぶりを受けて、9月8日(日)に大津市民会館で、まひろ/紫式部役の吉高由里子さん・藤原彰子役の見上愛さんのスペシャルトークショーが開催されました。
1,100人の「光る君へ」ファンの前で、吉高さん・見上さんから見た大津の魅力を語っていただきました。
大津で感じる自然と神秘
―大津にお越しいただきありがとうございます。吉高さんは2回目、見上さんは初めての大津ですが、印象はいかがですか。
見上さん
びわ湖を初めて生で見て、想像以上に大きかったのでびっくりしました。また、近江牛のお寿司やローストビーフをいただいたのですが、そのおいしさが忘れられないです!
吉高さん
私は石山寺の印象が強いです。本堂までの石段を登ってへとへとになりました(笑)。硅灰石もすごい迫力で、「石の山の上にあるから石山寺」という名前の由来にも納得しました。
―吉高さんは3月に、見上さんは今回初めて石山寺に行かれたとのことですが、いかがでしたか?
見上さん
緑も多く、季節のお花も咲いていて、とても気持ちのよい場所でした。平安時代に石山詣がはやっていたというお話を聞いて、今も昔も変わらないと感じます。石山寺だけではなく、比叡山延暦寺にも訪問したことで、紫式部や彰子の解像度がぐっと高まってよかったと思います。
吉高さん
今も昔も変わらず、たくさんの人が祈りをささげる、神秘的な場所であり続けていることが本当にすごいです。私も、紫式部が実際に見ていた景色を目の当たりにして、不思議な気持ちになりました。
紫式部が見ていた風景とは?
―ドラマではまひろと藤原道長が再会するなど、石山寺が重要な場所として描かれていますが、特別な思いはありますか?
見上さん
紫式部が源氏物語を書いた「源氏の間」を見て、本当にここで書いていたのだとしみじみ思いました。
吉高さん
紫式部が当時見ていた風景はどんな感じだったのかなと考えながら見て回りました。紫式部は石山寺からびわ湖に映る月を見て、源氏物語を思いついたのですが、当時と今では月の見え方も違っているのかなとか、歴史に思いをはせました。
―ドラマの中で、まひろがついに源氏物語を書き始めましたが、撮影で大変なことはありますか。
吉高さん
やっぱり文字を書くシーンがぐっと増えました。自分の字がアップで映ることもあるので、緊張で震えながら書いています(笑)。
見上さん
空き時間でもずっと文字の練習をされているので、すごいと思っています。
吉高さん
練習は文字と向き合うしかないので、孤独を感じることもありますが、回数を重ねるごとに上達が分かるので、まひろと一緒に成長できている気がして嬉しいです。
※石山寺は紫式部が源氏物語の構想を練ったところといわれています。
吉高由里子さんの大津の思い出
紫式部の心情に思いをはせた石山寺
紫式部が「源氏の間」にこもって、本当にそこで書いていたんだと思うと、勇気があるなと思いました。私だったら寂しくて、一日も一人ではいられない気がします。ただ、空気がすっとしているし、音のない静かな空間だったので、物思いにふけるにはぴったりなのかもしれません。紫式部がどうやって想像を広げていったのかが気になります。
見上愛さんの大津の思い出
彰子の願いに触れた比叡山延暦寺
彰子が実際に使っていた経箱を間近で見て、彰子が実在していたことを改めて実感しました。経箱に納めた法華経は、彰子が願いを込めて写経をしたそうです。道長は自分の願いだったのに対し、彰子は「死んだ後も民のためになりたい」という思いを込めていたと聞きました。親子のその対比が面白いし、彰子は「国の母」としてふさわしい人物だったんだと感じました。
絶賛放送中!NHK大河ドラマ「光る君へ」
主人公は紫式部(吉高由里子)。平安時代に、1,000年の時を超えるベストセラー・源氏物語を書き上げた女性。彼女は藤原道長(柄本佑)への思い、そして秘めた情熱と類いまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
脚本/大石静
[総合]日曜午後8時/再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時
[BSP4K]日曜 午後0時15分
紫式部ゆかりの石山寺で展示開催中!
光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館
場所/石山寺境内 明王院
ドラマの衣装・小道具、大津ならではの企画パネルや特集映像も。
詳細は公式ホームページへ
源氏物語 恋するもののあはれ展
場所/石山寺境内 世尊院
源氏物語の恋の和歌を現代的に表したイラストや音楽が楽しめる。
開催期間/来年1月31日(金)まで
開館時間/9時~17時(最終入場16時30分)
主催/大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
詳細は公式ホームページへ