文学のまち大津 City of Literature Otsu

歴史を受け継ぎ今も輝き続ける大津の文学。
そこに関わる人やまちの物語を言の葉にのせて届けていきます。
大津あきのた会 会長 増田勝治さん

「大津あきのた会」は、小倉百人一首の競技かるたを愛する人たちの集まりで、かるたの聖地・近江神宮で昭和初期から活動を続けています。小学生からシニア世代まで世代を超えた愛好者が参加しており、みんなが有段者を目指して頑張っています。
私がかるたを始めたきっかけは、息子が習い始め、一緒に参加したことでした。競技かるたの魅力は、一瞬の緊張感、詠まれた瞬間の爆発力、それが100回続いて決着するところ。文学は一人で黙々と深掘りする静的なものですが、競技かるたには動きや所作が加わるため、また違った面白さがあります。
初心者はまず百首を、上の句と下の句の連携で覚えます。競技では畳に並べられた50札の取り札(下の句)の位置を、試合前の15分間の暗記時間で素早く記憶する集中力が必要になります。
近年、アニメや映画の影響で競技かるたの人気が高まっていると感じています。これからは、技術を要する詠み手の育成にも力を入れ、競技かるたの裾野をさらに広げていきたいです。
「大津あきのた会」の練習の様子

小倉百人一首競技かるたタイトル戦

1月11日(日)、競技かるたの日本一を決める「名人位・クイーン位決定戦」が今年も近江神宮で開催されます。事前の講演会や当日のネット中継なども行う予定です。ぜひご注目ください。




