大津市では、毎年8月15日の終戦の日に戦没者を追悼し、世界平和を祈るため市内の寺院や教会およそ300カ所で一斉に「平和の鐘撞き」を行っています。
この取り組みは、恒久平和都市を宣言したのを受けて、平成元年、大津市仏教会の協力のもと始まりましたが、令和元年に廃止されてしまっていました。しかし、私を含めて戦争を経験していない世代が大半となる中、先人の思いを受け継ぐべく復活させ、今年は堅田の妙盛寺にお伺いしました。
また、歴史博物館では、企画展「瀬田国民学校絵日記」を8月31日まで開催しています。

188日分の絵日記には、食料難や空襲警報が発令される日々にあっても勉強や野菜の世話に一生懸命取り組み、運動会や学芸会を楽しみにする様子がつづられる一方で、「米英をたたきつぶすと覚悟をきめた」「にくいにくいB29」などの記述もあって、子どもたちの目から見た戦争というものが伝わってきます。
改めて、戦争の記憶と記録を後世に残していくことの重要性を感じるとともに、五年智組の女子児童の絵日記を同世代の子どもたちに見てもらいたいと思いました。

現在も、世界各地では武力衝突や紛争が絶えません。
戦後80年を迎えるこの夏、平和の大切さについて考える機会にしてください。